虎の門病院にいたころ、肝炎の大家といわれたK医師がおられ、他院よりは優秀だったはずですがC型肝炎は楽観できない病気でした。
その後、自然医学の食事療法で、C型肝炎の方は極めて治りやすく、驚いたものです。
ところが先日、ある方から「マヴィレット」という新薬を教えてもらいました。
私は聞いたことがなかったので調べてみると、昨年の11月に日本で承認されたばかりで、しかも米国での誕生は7月ですからスピード承認です。
それほどに効果が高いということだと思いますが、ウイルスの複製を阻害することで増殖を抑え、ウイルスの抗原検査で治癒と判断するまでの投与期間は2~3ヶ月と、長期服用を避けられます。
治癒率の高い自然医食でも1年は掛かりますので、患者さんにとっては朗報といえるでしょう。
難点は、1錠の薬価が24,000円余りで1日3錠と高価なこと、歴史の浅い新薬であることに加え生物学的製剤であることから副作用が未知なことです。