朝食について

自然医学, 自然療法

現在は、「朝食は絶対に摂らなくてはいけない」という風潮があり、「朝食を摂らなければ、食は無意味だ」と断言する方もいらっしゃいます。

しかし、自然医学をはじめとする食養生では、朝食はあまり重視いたしません。

成長の活発な子供や、一度に多く食べられない虚弱な人は朝食をお勧めしますが、それ以外の方は食べたくなければ食べなくても構いません。

朝は食欲が無い、或いは軽いものしか食べられないというのは、生理的に正常な反応で、体は排泄に向かっている時間です。

もし召し上がるとすれば、排泄が終わった後に果物か、動物性脂肪の少ないものが体の負担になりません。

その後の活動に要するエネルギーは、消化器系統が最も活発になる睡眠中に準備されます(副交感神経優位)。

ですから最も重要な食事は、「夕方6~7時あたりに摂る夕食」ということになり、夕食後3時間以上は床に就かないのがお勧めです。

朝食を摂ると、心拍数とそれに伴ってエネルギー代謝量が上がりますので、すぐにエンジンを掛けたい場合は有効といえるでしょう。

ですが、どちらも3時間ほど立つと朝食を摂らない人と変わらなくなりますし、体温の上昇は食事を摂らなくても起床から約1時間半で、朝食を摂った人と有意差は無くなります。
(2011年 国立スポーツ科学センターほか「朝食摂取がエネルギー代謝量に及ぼす影響」より)

つまり、健康な大人であれば、朝食の摂取はご自身の快適なほうを選択すれば良いわけで、朝食を摂らないことに罪悪感を植え付ける方が良くないような気がします。

ただし、病気の方が食事療法で治療する場合は、朝食を摂りません。

その理由は、次回にお話したいと存じます。

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    pingback 体内時計について | 食養生すこやかの会 says

    […] また、体内時計を理由に「朝食を摂らなければならない」との主張が多いようですが、昨年の本ブログ「朝食について」で書いたように朝食には特別な意味は無く、同様のデータは海外でも散見されます。 […]

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