「氣」について その3

代替医療, 自然医学, 自然療法

<氣の概念>

東洋医学の双璧をなすアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)と中国医学は、ともに、意識・五感・神経系統や環境も含めた、自然界全体の調和が完全に整った状態を最良の健康状態と考え、そのバランスが崩れ、全体性を失った状態が病気と考えています。

つまり、崩れたバランスを戻し、最良の健康状態にすれば、病気は存在しなくなるという考え方です。

現代医学の治療技術は素晴らしく発展し、発展途上国で感染症を撲滅できるのも、抗生物質のおかげです。
ただし、「自然界全体の調和」という考え方が無いために、慢性病の治療で別の慢性病を招いたり、抗生物質の多用で耐性菌をはびこらせたりしています。

これは、取りも直さず、人工的なものを長期に与えると、人体も自然界も調和を乱すということで、それでもなおバランスをとろうとして反動を起こすことになります。

中医学では、人が生きていくために必要な(バランスをとるべき)基本的物質を、「氣・血・水(津液)・精」としています。

西洋医学に当てはめると、「血=血液、水(津液)=体液・分泌液、精≒ホルモン系」といえます。

「氣」は生命エネルギーのことで、目に見えないので西洋医学にはありませんが、これこそが、体を温めたり血液を循環させたりする原動力と考えられています。

中医学では、自然界の総てのものを「陰」と「陽」の2つの要素に分けますが、「氣」は陽に属し、「血・水・精」は陰に属します。

人体の基本的物質と同様、自然界の基本的物質を五行(木・火・土・金・水)といい、人体の物質とも複雑に影響し合っており、時々刻々と変化するものでもあります。
「陰陽・五行学説」が中医学の基本ですが、私は専門家ではありませんので、ここでは触れません。

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