「氣」について その8

代替医療, 自然医学, 自然療法

<氣を高める:意識>

以前、山に住んでいる友達に教わったとして、「寒い時は、両手を握りしめてお腹(恐らく丹田)に力を入れ、『温まれ、温まれ』と念ずると本当にポカポカしてくるよ」と子供から聞きました。

これは正しく、意識の力で「氣」を高めて暖を取る、という生活の知恵だと思いました。

あるコピーライターの方は「賞をとれるような作品ができるときは、自分の力ではなく、天から神様が降りてくる」と言われ、知人の編曲家も全く同様に「良い作品ができるときは、神様が降りてくる」と表現していました。

恐らく、集中力によって「氣」が高まり、日常を超えた力を感じて「神様が降りてくる」という表現になるのだと思います。

心臓カテーテル治療の第一人者で、「神の手」といわれる千葉西総合病院長の三角和雄氏も、お父様の形見の壊れた時計をいつも腕に着けている理由を、「人知を超えた力に助けられると感じるときがあるので、父親の形見を着けていれば困ったときに助けてくれるのではないか」と、テレビでおっしゃっていました。

これは最終項で触れる予定ですが、「氣」の現象としてあり得ます。

よく、天才と凡人の違いは集中力だといわれます。
天才と呼ばれた人たちに至っては、次のような文章を読んだことがあります。

「魯山人が陶芸に集中しているときは、何かに取り憑かれたようにブツブツとしわぶきのような声を発し、リズムにのって一心不乱に制作に没頭していた。これは天才たちに共通しているようで、棟方志功も同様であった」という内容だったと思います。(白崎秀雄著『北大路魯山人 』)

私たちは皆、わずか10%の顕在意識で思考しており、90%もの潜在意識を活かすことができれば、限りない可能性を発揮できるといわれています(集合的無意識)。

天才たちは、集中力、および雑念を払った意識の高揚で「氣」を高め、宇宙のエネルギーと同期する(意識を開く)瞬間を経験しているのではないでしょうか。

癌の心理療法で「イメージ療法」というのがあります(カール・サイモントン博士のサイモントン療法のひとつ)。

「イメージ療法」というのは、まず顕在意識で自分の望む姿をイメージし、それを繰り返すことで潜在意識(個人的無意識)に刷り込ませるもので、スポーツの世界でも利用されます。

意識はエネルギーをもちますので、潜在意識の力は大きく、身体に驚くほどの影響力を示すようです。
したがって、小さいころから「タバコの煙を吸うと癌になる」と言われ続けて育つ子供たちは、潜在意識の力によってその道を辿る危険性が充分にあります。

喜びや希望も「氣」を高め、「快いことは体に良い」という快医学(瓜生良介氏)は正しいと思いますが、集合的無意識の発動までは及ばないようです。

自然医学の森下敬一博士が、末期癌の患者さんについて、次のように述べておられました。

「食事療法を志し、『自分はこの方法で癌を治すのだ』という強い信念をもったとき、癌は治っていく。その時には、食事というのは儀式に過ぎない」

つまり、「氣」を高める方法はいくつかありますが、強い信念、あるいは自我を越えて大きなエネルギーを理解するときに、最も強力な潜在意識(集合的無意識)が力を発揮してくれるものと思われます。

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