尿酸について

病気, 自然医学

尿酸とは、ご存じのように痛風発作の原因となる物質です。

痛風発作は、ほとんどの場合、足の親指の付け根を皮切りに、風が吹いても痛いといわれるほどの激痛を起こす病気で、一般の医療機関では、薬物治療と同時にプリン体を含む食物の制限を言い渡されます。

痛風は、西洋史上では紀元前からあった古い病気ですが、日本には明治初期まではみられず、糖尿病と同様1960年代になって増えてきました。
それも、ひと昔前までは代謝の衰える中高年以上であったのが、近年は若年化しています。

それでは、明治以前の日本人は、ウニやイクラ、干物や大豆類を食べていなかったのでしょうか?
とんでもない! 穀菜食が中心ながら、干物や大豆は現代よりも食べられていたでしょう。

私が自然医学にいたころ、患者さんのカルテのデータを観察していて気付いたのは、ほとんど例外なく真っ先に尿酸値が下がっていくことです。

それに伴って、脂質、血圧、血糖値と低下していきますが、それぞれ順番や下がり具合には個人差があるものの、尿酸値は反応が早く、しかも数値は2~3mg/dLだったと記憶しています。
もちろん、酒類も納豆も禁止しておりません。

尿酸の人体における主な役割は、還元作用です。

私たちの体は、生命を護るために最大限の努力をしますので、腎臓が「尿酸を排泄せずに体内に戻す判断」をしているのは、それだけ体内が酸化されているのだと思います。

酸化要因は、ストレスを別にして、まず味の素をはじめとする化学調味料、化学添加物、動物性食品です。
植物性食品は還元食ですから、穀菜食では活性酸素を除去するために尿酸の力を借りる必要はありません。

自然医学の患者さんは、ほとんどの方が癌の末期で、食事療法は徹底して氣の高い玄米菜食と天然塩とし、化学物質も摂りません。さらに、癌の方は陰性体質のため、野菜も種類を選びます。

これで真っ先に尿酸が下がるということは、痛風は生活習慣病の入口であり、以前ご紹介した「氣能値」が50以下の食品を避ける程度の食養生で、過食を避ければ解決するでしょう。

私たちの体は、生まれ持った代謝能力で、体内を一定のバランスに保とうとしています。それで耐え切れなくなった時に病気という形で症状を現し、脳に対して「もうついて行けません」と訴えているのでしょう。

それでも生活が改善されない場合は代謝障害へと進み、トラブルの重症度が増してしまいます。

決して自身を裏切らない体と、つい強引に体を引っ張ってしまう脳との折り合いを、上手につけたいものです。

最後に、米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院(2017年5月)と、米国ジョンズ・ホプキンス大(2016年8月)の報告を、ご参考までに簡単に紹介いたします。

「高血圧症予防食事療法(DASH食)は、高血圧の治療食であると同時に、痛風発作の予防食になり得る」
「塩を制限しない方が尿酸の低下がみられた。理由は分からない」
(DASH食とは、野菜・果物・ナッツ類・全粒穀物が豊富で、肉・肉類加工品が控えめな食事をいう)

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