砂糖について

自然医学, 食品

「日本人の半数が糖質中毒」といわれ始めて久しくなります。

甘味というのは他の味覚よりも親和性が高く、しかも中毒性があるとされています。

確かに、子育て中の観察で、保育園などで甘いお菓子を食べるようになると、アッという間に好きになるものだと実感したのは私だけではないでしょう。

主食というのは、古くから世界的に穀物です。

穀物は糖質を多く含み、だからこそ主食とされるわけですが、副食となる食材にも糖質は含まれており、普通に食事をしていれば糖分が不足するということはありません。

ですから、お菓子は趣味程度に食べるもので、かつての日本では、京都のお菓子は「干し柿よりも甘いと下品」とされたそうです。

白砂糖の害については早くから問題意識があったようですが、米国でそうした問題提起が始まったとき、砂糖産業の圧力によって抑えられたといわれています。
もちろん日本は、問題提起もなされないまま増加の一途を辿っています。

病気治しの食事療法では、砂糖も味醂も厳禁です。
その理由は、砂糖は細胞を緩め、抵抗力・自然治癒力を著しく損なうからです。どうしても欲しい人は「メープルシロップ」を少量のみとします。

健康であれば、たまにお菓子を食べるのも良いと思いますが、家庭の調味料は毎日のことですから、少し変えてみてはいかがでしょうか。

よく、三温糖が良いと思っていらっしゃる方がありますが、これは白砂糖と変わりませんし、きび砂糖やてんさい糖も部分抽出ですから、白砂糖に毛が生えたようなものです。

許せる範囲の最低限は黒砂糖で、最もナチュラルとはいえ、やはり砂糖は摂り過ぎないことが重要です。

味醂は本来、甘い日本酒だったはずなのに、現在はほとんど糖類が添加されており、注意を要します。

ハチミツも本来は良いものですが、昔と違ってハチの餌に砂糖水を与えたり、密集して飼育するために薬剤を与えたりするようになりました。
ハチミツを買うときは、花の種類よりも、日本国内の小規模な養蜂場で作られたものが良いと思います。

羅漢果も良いのですが、高価なために純粋なものは販売されておりません。

結局、家庭の甘味料としては、黒砂糖、無添加本味醂、国産ハチミツ、メープルシュガーがあれば不自由することはありませんし、ドライフルーツを上手に使えば更に幅が広がります。

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