三年番茶のこと

自然医学, 自然療法

私が子供のころ病弱だったのは、生まれて間もなく消化器を壊し、その後は薬漬けであったことが原因だったと思い当たります。

私を産んだ母は母乳が出ず、何らかのことで近くの医院へ行き、ミルクに砂糖を入れて飲ませるよう指導されたそうです。
そのミルクを飲んだ私はたちまち消化不良を起こし、生死を彷徨っているところを市民病院に担ぎ込まれて一命を取り留めたと聞いています。

医院ではもちろん良かれと思い指導されたはずなので、後学のためにお話を伺ってみたかったと思うのですが、残念なことにそれから数年も経たないうち、その先生は往診時のスクーターの事故で亡くなり閉院されたということでした。

消化器を損なってしまった私は、雨が降るとお腹を下し、両親の喧嘩を見ては高熱を出し、一年中「風邪ひきの神様」といわれるほどに風邪をひき、こじらせて死にかけたことも一度や二度ではなかったそうです。

ですから日々薬のお世話になって、だんだんと量が増え、幼児でありながら大人用の大きなカプセル剤を上手く飲み、抗生物質も効くものが無くなって保険適応外のものを処方されていました。

周りの大人たちには苦労を掛けてしまったと感謝するばかりですが、いま思うと、消化器という最も大事な場所が弱く、それを薬漬けにすることで追い打ちをかけ、丈夫でいられるはずがありません。

中医学でも、自然医学でも、お腹は最も重要な場所で、マクロビオティックなど食養生を知る人たちが常備する、お腹に良いお茶が「三年番茶」です。

三年番茶とは、3年以上成長させた無農薬の番茶を丸ごと刈り取り(一物全体)、古式の発酵法で炒り上げた番茶のことで、胃腸の働きを助け、体質改善に役立つ薬効の高いお茶です。

商品の袋には、番茶を急須に入れ熱湯を注ぐとありますが、私たちは、薬缶に番茶と水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして30分ほど煎じます。

小さいころから三年番茶を毎日飲むと、お腹の強い子になります。
私の子供は歯が茶色になるほど好んで飲んでいましたが、何が入ってもお腹の中でやっつけてしまうらしく、20代になったいまも「私は生れてから1回しかお腹を壊したことがない」と自慢します。

お腹を壊したときでも、先週ご紹介した「梅番茶」を2~3回も飲めば早く治まります。

煎じた三年番茶に天然塩を入れる(海水のしょっぱさを目安に)と、「塩番茶」といって白内障・充血・疲れ目・トリ目・角膜炎・ものもらい等に効く目薬になります。

長女が小学校で結膜炎になって帰って来たとき、たまたま土曜日だったので塩番茶を盃に入れ目をパチパチとさせて洗ったところ、翌日には治ってしまい眼科に行かずじまいでした。

日常の生活に、上質な梅干しと三年番茶、天然塩があると、健康食としても薬用としても何かと助けられます。

近年は健康ブームといわれ、断片的な情報が玉石混合に入り乱れて振り回される感がありますが、何事も最も大切な基本というのはシンプルなものではないでしょうか。

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