メロンのこと

食品, 食養生

私が学生時代に臨床生理学の循環器について教わったのは、高階經和(タカシナ ツネカズ:現・臨床心臓病学教育研究会理事長)先生でした。

そのころ40代でいらっしゃったと思うのですが、とても穏やかな方で、解りやすい講義でした。

講義中の余談で、先生がお若かったころに上司(教授?)の心臓の不調を耳にして、「メロンを毎日召し上がっていただくように」と進言されたそうです。
(低カリウム血症による心臓の活力低下と推察されたのでしょうか?)

その後、その方の不調が改善され、直接の上司にとても褒められたとおっしゃっていました。

そのころは特に何も思わなかったのですが、今にして思うと、医師でありながら食べ物で改善させる発想をお持ちだった見識の広さに、驚きを禁じ得ません。

近年では逆に、健康ブームとかで1つの食べ物を採り上げては、それが万能であるかのように述べられたりして、悲しくなってしまいます。

そうしたことが受け容れられ易いからだと思いますが、「これさえあれば大丈夫」というものは、この世に1つもありません。

しかし、私たちの細胞は食べ物でできているのですから、症状を改善するために摂った方が良いものは、それぞれの症状に応じて存在します。

毎日食べた方が良いものは、日本人では、ご飯と味噌汁、梅干しと海藻くらいではないでしょうか。
むしろ、数少ない「食べてはいけないもの」を避けることの方が、現代では大切な気がします。

体に良いからといって不自然な食べ方をするのではなく、以下のような大まかな基準を頭に入れて、自然な意識で食事を楽しむのが良いと思います。

・動物性は酸化食、植物性は還元食
・肉の脂は固まりやすく(飽和脂肪酸)、魚の油は固まらない(不飽和脂肪酸)
・砂糖のお菓子より果物。病気のある人はドライフルーツ
・果物は国産(輸入品は毒物の添加が問題)
・朝の果物は金の値打ち、昼は銀の値打ち、夜は銅の値打ち
・葉物の野菜は体を冷やし(夏用)、根菜類は温める(冬用)

高階先生を急に思い出してネットで調べてみたら、90歳でご健在でした。
こうした意識の高い方は氣の流れも良く、見識が広く柔軟なことから、きっと長生きをして下さることと思います。

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