老化について

老化

私たちは、生れた瞬間から死に向かって生きています。

体のほとんどの機能は20歳前をピークに衰えていき、病気にならなくとも、やがては老化で死んでいきます。

体の機能が未熟な若年者のうちは、恐らく余りある生命力でカバーしているのだと思います。

15歳未満の子供の脳死が日本で最近まで認められてこなかったのは、子供の回復力はすさまじいものがあり、簡単に死を決定づけられないという倫理的な問題もありました。

それが認められるようになったのは、臓器移植を望む子供がいるという現実的な問題からで、私はいまでも疑問に思っています。

生物学的には、他者の臓器を移植するというのは、体にとっても決して良いことではないのですが、臨床現場には届いておりません。

老化は非常に個人差が激しいものですが、抗老化は病気予防にもつながるため、老化の研究から病気の研究に移行してしまわれる研究者は数多いらっしゃいます。

2004年7月に、当時、国立長寿医療研究センターの下方浩史部長が「外見が実年齢より若い人は、体そのものも若い」という研究結果を発表されました。

その後、他の研究者からも同様の研究結果が複数公表され、逆に「外見が老けている人は、体の中も老化している」という研究データーまで報告されています。

老化を防ぐには、何といっても血流を良くすること。そして運動(刺激)と心のあり方だと思われます。

人の顔は心が表れていることを考えると、表情が若々しいということは、心が老けていないのだろうと容易に予想できます。

ですから、白髪で老年を自覚するようなら染める方がお勧めですし、若いころから生理学的に老化を遅らせる方法を知っていれば、歳をとって便利なことはたくさんあると思います。

老化の元凶である「代謝が落ちる」とは、食べ物、運動、心の状態などが影響し、かつて「成人病」といわれた病気は、体が衰えてきた中年以降に罹ったものですが、若者にも見られるようになって「生活習慣病」と改名されました。

さらに、まだ若い女性が「更年期障害」と診断されるケースもあり、これらは「若くして老化している」といわなければなりません。

ですから逆に、「老年でも若々しい」ということが、ある程度は可能であっておかしくありません。

「老化を遅らせる」とは、漠然として広範囲に及びますので、ひとつずつ現実的なテーマを採り上げて、老眼や難聴、関節や尿路系、美容など、少しずつ書いてみたいと思います。

Post a comment