老化について- まとめ

生活改善, 老化

これまで、内臓の老化防止を除いて、思いつく範囲で一般的な老化現象を書いてきました。

「老化を遅らせる」とは「病気を遠ざける」ことでもあり、若いうちからチョットした工夫をするだけで、将来必ずやってくる老齢において便利なことがたくさんあります。

生理学的に、男性は女性より7~8年老化が早いといわれ、女性は相手の男性に足並みをそろえるために損をすると考えられていますが、老化の個人差は非常に大きく、年齢の計算でそろえても同等に老化する訳ではありません。

自然医学では、「食べ物が血液をつくり、血液が細胞をつくる」と考えており、その過程は血液生理学を専門とされる森下敬一博士が「血球の起源」という論文集にまとめておられます。

現在でも、未だに「病気に食べ物は関係ない」という方もいらっしゃいますが、「私たちの体は食べ物でできている」とは、生物学や生命科学の分野では、いまや周知のことです。もちろん、体質も食べ物でつくられます。

ただ、「私たちの体は食べ物でできている」という言葉が独り歩きしている観もあり、内容が把握されていない文面を目にすることも間々あります。

生命科学でいうヒトの食性と食養生は共通部分が多く、代謝を乱さない食事を秩序立てて考えることができます。

残念なことに現代の食事指導は、ほとんどが現代栄養学に基づいており、食養生の立場からいうと暗中模索の域を免れません。

カロリーや成分で病気は治せませんし、ましてや内臓の老化防止は難しいでしょう。

私は子供のころ体が弱く体力がなかったために、年齢を経てだんだん体力が付いてきて、「歳をとって体力が落ちてきた」というのがまだ分かりません。

しかし、どこかで必ず折り返し点はくるはずで、それがどこなのか、そしてどんな気持ちになるのか、とても興味があります。

大人になって「体力がついてきた」のは、ゆるい食養生と運動によってです。病気でなければ、厳格な食養生は必要ありません。

私がお目に掛かった食養生の指導者たちは、老齢になっても病を得た話を聞きません。森下敬一博士は91歳、東城百合子女史は94歳です。

床に就くことがなくても、90歳を待たずして亡くなった指導者は数人いらっしゃいます。それは、やはり総合的な要因のどこかに誤りがあったのではないかと思っています。

そう考えると、果たして現代栄養学で健康指導をしている中高年の方たちで、病気知らずの人は何割ほどいらっしゃるのでしょうか?

もちろん、一病息災というのもありますし、病気をたくさんもっていようが、死ぬときに「楽しかった!」と満足できれば良いわけで、価値観は様々です。

それでも、床に就いているより健康なほうが、自分の思い通りに活動できるのは間違いありません。

健康とは、様々な要素が絡み合う極めて総合的なもので、「絶対」は無く、結果が総てといえるでしょう。

人生を閉じるころに、実年齢より外見が若く、体調のトラブルも無いまま長寿を全うされるなら、その生き方は正しいのだと思います。

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