音楽について

代替医療, 自然療法

前回、「タバコと酒は人類の歴史あるところの何処にでも存在する」と書きましたが、音楽も同様だと思われます。

人類の歴史あるところ、恐らくは何かを叩いて音を出すような、打楽器から始まったかも知れません。

リズムを刻み、それに合わせて身体が動き声を出す、という音楽と踊りと歌を楽しむのは古今東西共通のようです。

私たちの体は、心臓も脳も、それぞれに独自のリズムを刻んでいて、人の技術も洗練されたものには必ずリズムがあるといわれます。

例えば、文章の神様といわれた志賀直哉はリズムの無い文章を忌み嫌い、その代わり町の職人さんでもリズムのある動きを見ると飽きず眺めたそうです。

なぜか私たちは、リズムあるものを美しいと感じ、やがて音楽へと発展したのではないかと思います。

代替医療の中に「音楽療法」というのがあります。

ドイツが本場で、主にクラシックを聞いたり(演奏したり)することで、人間の心と体の治療効果だけでなく、動・植物のほか、お酒にも音楽を聞かせて仕込むことで良い効果が得られるとされています。

私はポピュラー音楽が好きなので「なぜクラシック?」と思っていると、どうやらクラシックは宗教と共に生まれた神に近い音楽のようです。

後に誕生した大衆音楽であるポピュラーは、それぞれに国民性が表れていて、歌の詞も含めて一般庶民の生活を豊かにし、演奏者の自己表現の手段になり得るまでに成長しました。

嫌な声、嫌な音というのはあっても、嫌な音楽というのはあまり無いように思います。もしあったとしても、それは音楽として成立しないのかも知れません。

歌というのは「たかが歌、されど歌」で、自分の心境にピッタリくる歌を聴いたときは癒されるものです。

ですから、戦争や災害時に、著名な歌手の方が慰問に訪れて唄うというのは、音楽療法になっていると思います。

踊り(ダンス)の場合は、さらに国民性が表れるようで、ジャンルによってはとてもセクシーであったりしますが、音楽を聴いて体が自然に動くようなら、心理的にとても良いことだと思います。

近年は、日本でも地震や水害などの災害が増えて、避難生活を余儀なくされた方たちのご心労は如何ばかりかと案ぜられます。

疲れたときは人の声が煩わしいこともありますので、邪魔にならないクラシックやヒーリングミュージックなどで、生理的・心理的な音楽療法を試みるのも良いのではないでしょうか。

注】
聞く:意識を向けないが自然に耳に入ってくる
聴く:意識を向けて耳に入れる

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