ダイエットについて

生活改善, 食養生

時々、「どうすれば痩せられますか?」と訊かれます。

そこで私は、「痩せるのが目的ではなく、代謝をあるべき姿に戻して結果的に痩せる、というのが良いと思います」と申し上げています。

ただ痩せるだけなら、食べなければ必ず痩せ細り、最終的には餓死します。

食べるとしても、消費するエネルギーより摂取するエネルギーを少なくすれば理論的には痩せていき、これは現代栄養学の得意とするところです。

スタイルを気にする若い女性ならそれで良いかも知れませんが、長い目で見ると肥満は代謝障害の結果の1つに過ぎず、痩せることで総てが解決するわけではありません。

本来なら、子供は代謝が良く内臓の働きも活発で、生命力も高いため、ホメオスタシス(恒常性)が保たれて肥満にはなりません。

中年になり、それまでの代謝を乱すような生活習慣のツケが回ってきて、「肥満」といわれるころには血流のトラブルや内臓組織の炎症くらいは招いていると思われます。

更に、肥満によって足腰や心臓に負担が掛かると、動きも制限されて脂肪も溜まり、連鎖的な悪循環に陥ってしまいます。(現代では、子供にも肥満が見られることから、悪しき生活習慣はかなり深刻です)

健康食品業界では、「ダイエット商品は売れる」といわれています。しかしながら、食べて痩せる食品というのはほとんどありません。

以前、甲状腺ホルモンを含んだサプリメントが摘発され、問題になりました。
これは確かに痩せるでしょうが、ホルモン剤をむやみに摂取するのは恐ろしいことで、もちろん薬事法に抵触します。

最近は運動が奨励されるようになり、とても良いことだと思います。代謝を上げ脂肪を燃やすには、運動は「王道」ともいえるでしょう。

ただし、代謝障害の改善となると食事の方が重要で、食事療法だけで改善することは出来ても、運動だけで改善することは出来ません。

そして、カロリーや成分で思考する現代栄養学では、痩せることは出来ますが、代謝を「あるべき姿」に戻すのは困難です。

恐らく、肥満体で体調不良の人は「まずは痩せましょう」ということであって、ながい年月をかけて乱してしまった内臓機能や代謝システムは、痩せるだけで解決するほど単純ではありません。

何も病気が無く、健康維持が目的であれば、ほんの少しの食事の注意と適度な運動と意識で、体重と体形の維持はかなりの年齢まで可能かと思われます。

なお、年齢を重ねて痩せたか太ったかの判断は、血液検査データと同様「個性値」があると思いますので、ご自身のライフヒストリーから判断されるのが良いのではないでしょうか。

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