ダイエットについて- Zone

生活改善

10年ほど前、「ゾーンダイエット」で有名なバリー・シアーズ博士にお目に掛かりました。

博士が生化学者として食事の研究を始められたきっかけは、ご自身の一族が皆、50歳前後に循環器疾患で亡くなり、その遺伝子を断ち切りたいという想いからだったそうです。

シアーズ博士は、「私は、その年齢を超えて元気に生きている」とおっしゃっていました。
邪心の感じられない穏やかな方で、70歳代とばかり思っておりましたが、当時は60歳代前半でいらっしゃったようです。

本来は、ご自分の健康のために食事を研究され、1995年に「ゾーン理論」として発表されたところ、米国のオリンピック選手や芸能人たちが、体調が良くなったうえに肥満を解消できるとして「ゾーンダイエット」の名で有名になりました。

ゾーン理論によると、肥満や慢性疾患は静かなる炎症であり、それは毒性脂肪によって引き起こされるもので、ゾーンダイエットは毒性脂肪による体内炎症を防ぐことができるというものです。

このときに驚いたのは、自然医学理論が恐らく60年以上前から述べている「汚れた血液が組織に炎症を起こし、慢性病をひき起こす」という内容に似ていたことです。

当時、自然医学以外でこうした炎症の概念を聞いたことはなく、シアーズ博士から伺って、その後まもなく日本の医学界でも「慢性炎症」という名で同様の概念を目にするようになりました。

ゾーン理論は明確な裏付けとなる論文が無いために日本の医療では敬遠されるなか、ちょうどそのころに春山茂雄氏が東京の恵比寿に予防医学専門のクリニックを開設され、当初の企画では院内のレストランでゾーンダイエットの食事を提供されると聞きました。

その後、レストランが設置されていたかは分からないのですが、ビジネスセンスの良い春山先生はさすがだと思いました。

自然医食をはじめ食養生は「病気を治す食事」で、ゾーンダイエットは「病気を予防する食事」から始まり、病気にも応用されているようです。

歴史や理論にも中身の違いはありますが、「予防を目的とした緩い食養生」からみると「ゾーンダイエット」でも良いかも知れません。

ゾーンダイエットは米国人の食の改善としては画期的で、欧米食が食生活のベースになっている日本の方には受け入れやすいのではないでしょうか。

それに、日本では海外のものを「おしゃれ」だと感ずる傾向があり、ビジネスを成功させるにはとても良いと思います。

どんなに良い理念があっても、ビジネスとして成り立たなければ無くなってしまいます。

本来なら、予防医学専門のクリニックを保険適用にすれば将来的に有益なはずですが、日本の健康保険は終末期医療や高度医療費も膨らんで、実現は難しいと思われます。

ゾーンダイエットは、当初からサプリメントが開発され、シアーズ博士の会社では代用食や手軽な食材も販売されるようになって、次第に変化しているようです。

次回は、シアーズ博士が来日されたときにいただいた資料などを参考に、ゾーンダイエットの基本的な食事の内容などをお伝えしてみたいと思います。

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