市販の塩について

自然医学, 食養生

食の改善の第一歩は、水と塩です。

私はよく「水と塩を上質なものに替えれば、食生活の半分は改善されたといえます」と申し上げ、「いまは、スーパーでも天然塩が簡単に手に入ります」とお伝えして参りました。

ところが、1ヶ月ほど前に「焼き塩を探したい」と家人に言われ、品ぞろえの良いスーパーへ行ったところ、一般の方には判りにくい表示で販売されていることを知りました。

平成20年に、食用塩公正競争規約により「自然塩」「天然塩」の表示が禁止され、猶予期間も過ぎましたので、海水の産地と製造工程を記すようになったらしいのですが、とても紛らわしいのです。

例えば、原材料が「海水」だけでなく「○○海」などと産地まで書いてあると、以前なら天然塩の場合が多く、造り方も詳しく書いてあったように記憶しています(私が目にした範囲で)。

ところが、いまは「〇〇の海水」と産地まで表示されている商品の工程が「イオン交換」となっていたりします。

イオン交換膜法とは、いわゆる精製塩のことで、主な海水成分を含んでいるとうたっていても部分抽出に過ぎません。こうしたミネラルバランスの悪い塩は、生命力を上げるどころか体に害を及ぼします。

今回知ったのは、塩の製法も新たに変化したらしく、「逆浸透膜」というのがありました。

東北大震災で原発事故が起こったとき、逆浸透膜浄水器というのを購入したことがあります。

これは簡単にいうと、主な放射性物質の分子(0.2~0.6nm)を通さない、極めて小さな穴をもつ浸透膜を利用して、汚染物の無い水を得る浄水器です。

それを塩の製法に応用しているということで、浸透膜の側に残ったものが天然塩に近いという考え方だと思います。

しかしながら、海水中には私たちが知り得ない微小成分の存在も否定できず、それらの絶妙なバランスを重視するのが自然医学および食養生の考えですので、やはり浸透膜(フィルター)を通して得た塩には抵抗があります。

逆浸透膜製法が出てきたのは、まだ1年ほど前からのようで、理由を調べると、平釜製法に用いる燃料の値上がりが原因とのことでした。

これまでは、「どこの海水を使って、どのように造った塩かを見て選んでください」と皆様に申し上げておりましたが、これからは「どこの海水(汚染を考慮)かと、工程が天日干しか平釜と書いてあるのを選んでください」と申し上げようと思います。

天日干しや平釜製法であっても、「○○添加」と記されているのもいけません。

なぜ、そこまでこだわるのかというと、海から上がってきた私たち生命にとって、海水と同じミネラルバランスが必要だからです。

ときに、「腕がつる」とか「足がつる」と訴えられる方に、「つった時に舐めてください」と、天日干しの天然塩を少し差し上げると、改善されたという例はよくあって、その後は天然塩を常備されるようです。

いま騒がれている新型コロナウイルスも、自分の抵抗力・自然治癒力を上げることが大切で、上質の塩で漬けた梅干しは、毒消し、殺菌、血液浄化、疲労回復、免疫力アップ、細胞活性化・・・等々の薬効があり、日常的に召し上がることをお勧めします。

Comments(2)

  1. REPLY
    comment 戦 スギウラ says

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    今から10年ほど前までは、「専売公社の塩」が、いわゆる「塩」でした。専売制によって国がその製造や流通を規制していたのです。
    若い方々にとっては、「専売制」って聞いても、何の事だかわからないかもしれませんね。
    専売制は、明治38年、日露戦争のころに施行されました。「敵に塩を送る」ということわざがあるように、有事の際の重要性ゆえに塩の取り扱いが法律化されたのでしょうね。
    それでも、伝統的な塩田方式などによって国内生産が中心だったのですが、戦後の高度成長とともに塩の需要が高まり、製塩のコスト削減や効率化という名目で、「塩業近代化臨時措置法」という不思議な法律が、 昭和46年に施行され、日本の塩はイオン交換膜法という工業的な製法へと全面的に切り替えられてしまいました。
    製法の切り替えとともに、日本伝統の塩田は全て廃止され、昔ながらの製塩法は姿を消しました。(これは、日本に自国で製塩をさせないために某国が圧力をかけた為という話もあります。「敵に塩を送る」を逆手に取ったわけですね。)
    塩化ナトリウム99%以上という過精製塩の流通に危機を感じたのは、食養や自然食に携わっていた人たちでした。自然塩存続運動をおこし、国会や関係省庁へ請願をして許可されたのが、 「赤穂の天塩」、「伯方の塩」、「シママース」などの自然塩といわれるものです。原料は専売公社のものと同じメキシコやオーストラリアから輸入されたものでしたが、 精製方法が専売公社と違っていたわけで、原料の塩を水で洗って煮詰めてにがりを加えるといった方式でミネラル分を残したものです。専売公社からわざわざ認可を受けて製造していたわけです。
    その後、自然塩に対する人々の認識が高まってきたにもかかわらず、日本国内で塩を製造することは許可されませんでした。
    そんななか、「海の精」は、海水から直接つくる、ニガリ成分を含んだ自然塩の復活を願う人たちが、「試験製塩」という名目で許可を得て、伊豆大島で昔ながらの自然海塩を製造し、会員制をとって、配布という形で流通していました。
    自然塩と呼ばれる塩は、こういった規制の中で生まれた言葉だと思いますが、平成9年に、一世紀近く続いてきた塩の専売制が廃止されて規制緩和されるとともに、数々の塩が誕生し、現在では1,000種類以上の塩が販売されていると言われています。
    さてさて、前置きのほうが長くなってしまいましたが、「塩」の選び方です。
    専売制の廃止以降、たくさんの銘柄の塩が売り出されていることは述べましたが、
    現在市販されている塩は、大きく分けて、天日塩、せんごう塩、岩塩の3種類になります。
    「天日塩」は、塩田で海水を蒸発させて作った塩で、日本の気候では作ることが難しいので、流通しているほとんどが輸入品ということになります。
    半年ほどの時間をかけて海水の水分を蒸発させてできた塩を、さらに半年ほどかけて天日干しするなどの長い行程が必要です。そうやってできた塩は、もちろん純粋な塩なのですが、不純物やゴミが混ざっていたりするので、それを水洗いして乾燥機にかけて製品化するものがほとんどです。
    創健社 地中海の天日塩 700g

    「せんごう塩」は、海水を釜で煮詰めて作る方法です。国内で生産されている塩は、ほとんどがこの方法によります。
    地元の海水や深層海水を煮詰めて作るものと、輸入された天日塩などを水に溶かして洗浄し再び釜で煮詰めて作るもの(再製せんごう塩)があります。
    奄美大島さんご塩 200g
    赤穂の天塩 1kg
    伯方の塩 1kg

    「岩塩」は、太古に海だったところの地層深くから掘り出した塩で、日本にはありませんので、少量のみ輸入されています。 この岩塩は、その地域の人たちは、そのまま食用にしていますが、輸入されて市販されているものは、 ほとんどが、その原料を溶かして釜で炊きなおし、再結晶させたたものです(正しくは、せんごう塩に分類されるそうです)。
    最近では、中東や中央アジアで産出される宝石のように美しい色で結晶した岩塩を、ミルなどで引いておしゃれに使っている例もあります。
    塩は食用塩公正競争規約に表現のルールが定められ、原材料、製法の表示が明確になっています。 それゆえパッケージに表記されている「原材料」「製法」の表示を良く見て、さらに塩の産地や製法に注目して選んでみるとよいでしょう。栄養成分表を見て、ミネラル分を比較して選ぶのもひとつの方法ですが、にがりを後から加えてミネラル分を調整しているものもありますので、自分で感じる「うまみ」を基準に、自分の好きな塩を選んでいくと良いでしょう。
    通常家庭で使うには、調理用のほかに食卓用と2種類用意しておくと使いやすいと思います。
    自然塩は、精製塩に比べて、にがり成分などによって、べたべたしていることが多いので、食卓において使うには、サラサラした焼き塩タイプが使いやすいと思います。もちろん、ご自分で塩を乾煎りしてビンに詰めてもO.K.ですよ!
    天塩焼塩(ビン) 100g
    天塩焼塩(スタンドパック) 350g

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    塩の製造方法につき商品裏面の製法欄見ましたが良く分かりません。
    PCで調べたら殆どの商品は詳しく記載がありませんでした、この資料の書き方正しいですか?
    杉浦戦
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  2. REPLY
    comment YamagishiMayumi says

    貴重な歴史的背景を教えていただきまして、ありがとうございます。勉強になります。
    最近は、表示が分かりにくくなって、確かなものを選んでいただきたいと思い書きました。「海の精」は健在で、当館でも使用しています。

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