抗菌について

生活改善, 自然医学

近年の日本人は、世界でも有数の抗菌・殺菌好きな民族ではないかと思います。

しかし、私たちの「抵抗力」の第一段階は、体表面の細菌たちだということをご存知でしょうか?

私たちの体は、外敵から身を守るために幾重もの防御システムがあって、それらを突破したものが病気を起こします。

有害な微生物はほんの一握りに過ぎず、ほとんどの微生物は外敵の侵入を防いだり、侵入してきた外敵を体内で増やさないようにするなど、私たちとは共存共栄の関係にあります。

約40億年前の地球に生命が誕生したのは、高温の海の中に生まれた微生物たちだったと考えられています。

その後、30億年にもわたる微生物の営みによって、地球の大気と気候が大きく変化し、約10億年前に生命は多細胞生物へと進化していきました。

つまり、微生物は生命の原点でもあり、私たちの健康に役立つばかりでなく、地球環境にも体内環境にも必要不可欠なものです。

ところが、ここ10年ほど前からでしょうか・・。微生物はすべて外敵とばかりに「抗菌」だらけになりました。
もっとも、それよりずっと前から保健所の指導などで、食べ物も消毒だらけで、私たちの体内環境は悪化しています。

かつての「O-157」や「ノロウイルス」などで大惨事が起こるのも、病原菌が種の垣根を越えて人畜共通感染症が増えるのも、地球の微生物を含む生態系や体内環境のバランスが崩れてしまったことと無関係ではないでしょう。

いまから30年余り前、チョットした気まぐれでスポーツクラブに入会したとき、当時は入会金2万円を支払うにも拘わらず、アルコール消毒液など見たことがありませんでした。

そして20年前、本格的に目的をもってスポーツクラブへ通うようになり、つい6年前まで、東京で私が通っていたスポーツクラブでは消毒液など見かけませんでした。

しかし最近では、至る所に消毒液が置いてあり、マシンやマットを念入りに消毒する人をよく見かけます。恐らく、会員さんからの要望が増えて、スポーツクラブ側が設置するようになったのだろうと思います。

私が社会に出たばかりのころ、ある研究室で雑巾とお茶碗を同じ流しで洗っていて、私が難色を示したところ、「ドイツでは、病気にならなければ清潔だ、という」と言われたことがあります。

驚きましたが、一理あるとも思いました。

口に入れる物も、肌に触れる物も、消毒ばかりしていたら、抵抗力を著しく落としてしまうのは当然のことでしょう。

医療機関には多様な病原菌が存在しますので、消毒・滅菌は必須ですが、健康な人の日常的な空間は、トイレなどの一部を除き、清潔に掃除をすれば、消毒を徹底しない方が身のためだと思います。

そうした理由から、私はスポーツクラブで、使用したマシンなどをダスターで拭くことは致しますが、次の方の健康のために、消毒はして差し上げないことにしています。

保健所というのは、最大公約数的に何でも次亜塩素酸(塩素系)消毒を勧めますが、今回のコロナウィルスにしても、目的に叶っていれば、人体への害が出来るだけ少ない消毒薬を選ぶべきだと思っています。

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