白血球について

自然医学

私たちの免疫機能は、白血球が大きな役割を担っていることは、どなたもご存知のとおりです。

近年では、運動と免疫に関する研究が盛んになり、適度な運動ではリンパ球、特にNK(ナチュラルキラー)細胞が増加し、好中球(最前線で戦う兵隊)なども増えることが判っています。

ただし、過ぎたるは及ばざるがごとしで、運動をし過ぎると、逆の現象が起こり感染リスクが高まるとされ、運動強度と上気道感染リスクの関係を「J-カーブ現象」(画像参照)と呼んでいます。

では、「適度な運動」とはどの程度かというと、研究者によって「20分~45分間、軽度~中程度の運動を週3回程度」とか、「1週間に最低150分(1日30分×5回)」などといわれますが、免疫力を上げるという意味では、固定的に考えるよりも、自分の体の声に従うのが良いと思います。

体内に活性酸素や疲労物質が溜まってくると、おのずと疲れを感じて休みたくなるはずで、「疲れない程度」を目安に楽しめる運動(義務感でなく)を行うのがお勧めです。

私の経験では、運動を続けているうちに次第に物足りなくなって、ちょうど良いと感じる運動量は増えていくようです。

あくまでもレクレーションとして楽しく運動するのが、免疫力にとっては有利だと思います。

ところで、これらの白血球はどこでつくられるかといえば、一般に、骨髄および一部リンパ系とされています。

好中球が成熟するには3~11日かかるといわれ、運動や炎症時の急速な白血球数の増加は、血管内と血管外にプールされている白血球が出動する、と医学教育では教わります。

自然医学の森下博士は、学生時代から血液生理の研究に没頭され、「腸管造血説」を確立されました。

そこに至る実験と、世間では千島喜久男博士と敵対関係を想像する向きもありますが、実際は研究上の協力的交流があったことも伺っています。

血液は骨髄だけでなく、小腸でもつくられていることを、2018年11月に米コロンビア大学の研究者らによって発表され、ようやく少しずつ公表できるようになったと感じています。

森下博士は、腸管造血の発表から1~2年遅れて、赤血球から白血球が生まれる現象を偶然発見されました。確率は、1/1000ほどだったそうです。

そこで、研究仲間に見せるために映像を撮ろうとし、当時アメリカの顕微鏡映画撮影装置が高価だったために、一定間隔でシャッターを切る自動撮影装置をご自身で発明して、四六時中撮影されました。昭和34年前後のことです。

腸の絨毛組織に赤血球母細胞が存在する写真を公表したときも大問題になりましたが、この赤血球から白血球が生まれる画像も大問題となり、これらは総て医学界から黙殺されたものの、自作の顕微鏡映像撮影装置が、東京都優秀発明展で入賞したと苦笑しておられました。

自然医学では、生命現象について「総てのものは動く」と考えており(生命科学で証明されている「動的平衡」も含み)、その営みは、生命を守るために最大限の努力をします。

プールされている白血球が如何ほどか分かりませんが、緊急時に、微生物を食べて死滅する大量の好中球などの白血球を補充するには、こうした赤血球からの白血球産生能は上がると考えます。

森下博士の観察では、赤血球にも最盛期があって、活力に満ちていないと白血球を生み出す力が無いとのことで、それらの現象が世間で認められるには、更に歴史を待たなければならないでしょう。

食べ物が血液を造り、血液が細胞を造るとの理論に基づく食事療法で、幾多の難病を救ってきた実績を振り返ると、きれいな血液を造ることが白血球にも影響し、リウマチなどの自己免疫性疾患やC型肝炎などのウイルス性感染症が治癒していったことも、頷ける気がするのです。

 

※グラフ出典:All about(執筆者:西村 典子)より

Post a comment