セルフケア 食品

サプリメント, 生活改善

自然治癒力とは、命を永らえる最善のバランスへ向けて動き続ける力のことで、その代謝回転こそが予防や修復を実現し、生物として「生きている」ということになります。

ですから、代謝の乱れである肥満や代謝障害の糖尿病など、不利な条件をもつ人は、できる限り「生物本来の能力」を阻害しない努力が大切だと思います。

10年近く前から、たまにお電話をいただく年配のご婦人がいらっしゃいます。

その方は、かなり以前に糖尿病と診断されたのですが、お嬢さんが厚生労働省にお勤めで、彼女から「絶対に薬を飲んではいけない」と言い渡されています。

そこで、できる範囲で添加物や農薬を避け、主食は玄米ですが副食は和食中心でも厳格ではなく、上質な健康茶をたまに飲んで、運動はテニスを少しなさいます。

そして、糖尿病と診断されてから約20年経つ現在も、血糖値は130mg/dL台でお元気です。食品の質は良いので、運動と、食事量や食べ方を少し変えられれば正常値も夢ではないと思うのですが、一病息災で満足しておられるようです。

食品の質で気を付けることは、化学物質のほか、遺伝子組み換え・編集など人口的なもの、バランスの悪い精製食品、自分に近い遺伝子を持つ動物食品です。

これらの食品は、解毒システムの消耗や無毒化し切れない遺伝子情報により、自然治癒力の足かせとなりますので、これらを適度に避けることが効を奏すると思います。

私が永年インフルエンザに罹らないといっても、化学的・人工的物質を避ける以外に無防備だったわけではありません。

インフルエンザが猛威を振るっている時期に、人込みに出掛けるときや、少し風邪気味かなと思うときは、Eclectic Institute(エクレクティック インスティテュート)社のエキナセアを服用しておりました。

これは、米国自然医学の医療機関でインフルエンザに処方されるメディカルハーブで、ドイツでも医薬品として承認されているサプリメントです。

北米の一部に原生するエキナセアは、白血球や血中グロブリンなど総ての免疫システムを活性化すると認識されています。

健康食品というのは、医薬品レベルのものは極めて少なく、生活のプラスアルファとして予防や体力づくりに使うものと考えておりますが、わが家で唯一の常備薬(サプリ)といえます。

玄米については改めて採り上げるつもりですが、おもしろい統計があります。

生命科学振興会理事長で、国立がんセンター研究所部長もされていた渡邊昌氏が、マクロビオティック医学シンポジウムで発表された内容で、玄米食の人は白米食の人に較べて「自分は健康だ」または「健康になった」と思う人が1.6倍も多く、元気でなくなったという人が少ないそうです。

この「健康だ」という意識が、自分の体を良循環に導いてくれるのですが、これがまた、その他の生活条件や心のあり方などとのシーソーゲームでもあり、「絶対はない」という生物のおもしろさでもあると思います。

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