セルフケア 健康食品の選び方

サプリメント, 食品

今回のコロナ禍により、抵抗力を高める必要性が再認識され、健康食品業界では我も我もと売り込み合戦が始まっています。

お気づきのように、私たちに本来備わった自然治癒力を高めるには、「いかに自分の体を自然に近づけるか」ということに尽きるわけで、基本はこれしかありません。

生物界に君臨する人間も、地球上の1生物として「食性」を守り、心身を整えようとするのが食養生といえます。

ただ、昔と違って食材が力を無くしていますので、健康食品で補うのも意義はあるものの、病気治しでなければ食事と環境を整えることで事足りると思います。

強いて言えば、長寿社会となった現代で、中高年の女性は天然の女性ホルモン様物質を補充すると良いと思いますが、これも大豆食品を意識して摂ることで補えます。

健康食品を摂るメリットとして、自分の食事の過不足分を修正したり、それにより安心感が得られるなら、それも良いと思うのですが、市販の健康食品は玉石混合といわなければなりません。

かつて、アメリカの研究で「ビタミンCのサプリメントを摂っている人は、そうでない人に較べて死亡率が高かった」という論文が発表されたように、高度なシステムをもつ私たちの体は、成分が同一だからといって合成物で代用できるわけではありません。

上質な健康食品は有効性も高く、私が選択してきた基準は以下ですが、これらを満たすものは必然的に高価で、安い合成品や添加物含有の健康食品なら摂らないほうが有益だと思うのです。

【植物性】
・天然自生、または有機栽培・無農薬のもの
・効用が認められた物と同じ土地で育成されたもの(別の地域へ移植した場合、環境条件が異なり期待できない)

【動物性】
・天然、または天然に近い条件で時間を掛けて育てたもの(例:スッポン)
・魚介類はきれいな海で育った小型のもの

【動・植物共通】
・錠剤は圧縮製法、カプセルは植物性(植物性が無ければ、非合成素材が最低条件)
・添加物の無いもの
・ブレンドされてないもの(多種類のブレンドは、それぞれの素材が有効量に達していない)
・一物全体(植物は、茎葉、実、根で分ける場合もあり)
・成分抽出を要するものは、圧搾などの自然製法か超臨界抽出法(例:フィッシュオイル)

上記に合致する高品質の健康食品であっても、以前のブログ「サプリメントについて」でお伝えしたように、常飲する場合は3種類以下、最多でも5種類以下が望ましいと思います。

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