セルフケア 健康づくりの一助 2

代替医療, 自然医学, 自然療法

前回は科学的な文明の利器を紹介いたしましたが、今回は、古代インドの仏教医療として受け継がれてきた枇杷を使った器具です。

長蓮寺の濱田家に伝わる枇杷葉温圧の宗家に嫁がれて、ご主人から手ほどきを受け、枇杷葉温圧を広めるとともにご自身の健康維持にも役立て、現在93歳でご健在な濱田久美子さんです。

枇杷葉温圧とは、枇杷の葉を皮膚にあてがい、その上から太いお灸棒を当てるもので、本治療法は癌の自然療法には必須とされ、代替医療機関でも広く普及しています。

癌以外にも様々な疾患に有効で、調子の悪いところに施術すれば、効果を速やかに体感できるため重宝します。欠点は、背中側は自分で出来ないことでしょうか。

癌の患者さんには、枇杷葉温圧を1回1時間以上、1日に何回でも患部に施し、あとは自然治癒力アップのために、おへその周りを施術するよう指導しておりました。

病気治しでなく健康増進が目的なら、おへそを中心とした周囲に毎日30分前後、気持ち良い範囲で行うと自然治癒力向上の一助として役立ちます。

いまから20年前にお目に掛かった濱田久美子さんは、当時73歳で、次のように述べておられました。

「病気になってから治すのではなく、常に自分を観察し、健康ゾーンから外れたと思ったらすぐに枇杷葉温圧で元に戻す。そうすれば、病気に至らなくて済みます」

さらに、「私は30年以上も健康保険証を歯科以外では使用せず、73歳を過ぎた今でも元気に社交ダンスを楽しんでいます」と言われ、それから10年後までダンス大会に出場されたと聞きます。(残念ながら、84歳のときに何かの事故で怪我をされ、活動からは引退されました)

濱田さんは元々病弱で、自律神経失調症を患っておられたところ、嫁ぎ先の家伝である枇杷葉温圧で治し、その後まもなく食事も改善していかれました。

枇杷葉温圧が突出した自然療法であることや、お寺へ嫁がれたご縁か、濱田さんのお食事は食養生の考え方と同じです。

本来の枇杷葉温圧は、枇杷の葉と太いお灸棒ですが、施術中の室内にお灸の煙や香りが立ち込めることから、現在はお灸棒の代わりに電気のスティックを用いるものが増えています。

その中で最も優れているのは、熊本に本部のある日本ビワ温圧療法師会の「ビワキュー和(なごみ)」という医療機器で、生体光線によって熱を出し、厚生労働省の承認のほか数ヶ国の国際特許を取得しています。

前回のタカダイオンは通販でも買えますが、電子(e)を体内へ方向づけるために電源の極性が重要で、取説らしいものもありませんので、機器をよく理解している販売店から買う必要があります。

ビワキュー和は、使い方はいたって簡単ですが、日本ビワ温圧療法師会の認める療法師を通さなければ買うことは出来ません。

※濱田久美子さんの写真は、平成12(2000)年の取材の折りに、ご本人から是非とも使って欲しいと提供され、自然医学誌に掲載したものです。(71歳のダンス大会で)

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