汗について

生活改善, 自然医学

「汗」というのは、ご存じのように体温を下げるための生理的な反応です(精神性発汗は別)。

それと同時に、自然医学では癌の患者さんに「夏はチャンスだ!」と申し上げて、発汗による排毒を促しておりました。

東洋医学は「出す医学」ともいわれ、体の中に毒物を溜めないことが重要で、肝臓で解毒した老廃物は排泄物と一緒に出て行きます。

ですから、尿が出ないと尿毒症を起こして死にますし、便秘は毒物を溜め込んでしまいますので病気の元です。

重金属などは汗のほうが出やすいといわれ、異を唱える人もありますが、排毒に一役買っているのは間違いないように思われます。

顔を虫に刺され赤くなってしまっても、スポーツクラブなどでひと汗かくと、終わったときには何も無くなっています。

特に癌の方は、永い生活の中で、化学・人工的毒物や肉毒など、多くの不要物を溜め込んで癌に至ったと考えられます。

自然医学では、癌が毒物を集約してくれたからこそ、全身の毒が軽減されて生きながらえたと考え、生命が尽きる前に血液を浄化して全身の細胞を入れ替え、やがて癌が消滅するという過程を踏んできました。

ですから、体内を早くクリーンにするために、悪いものをどんどん出して良いものを補充するわけで、汗が不快だからといってクーラーで発汗を止めるようなことは致しません。

現代文明というのは、不快に感ずるものをことごとく避けるようになっていますので、ヒトに備わったせっかくの体温調節機能を封印する傾向にあります。

いつもクーラーに当たっていると汗腺は閉じてしまい、緊急事態にも開きが悪く熱中症などを惹き起こします。それだけでなく、現代人に低体温症が増えたのもクーラーの影響が大きく、都会の外気温が上昇する一因にもなっています。

これまで私が見てきた癌の患者さんは、100%冷えをもっておられ、低体温は免疫力も低下しますので、良いことは何もありません。

理想は、暑いときにはシッカリと汗をかき、扇風機などの風を当てれば早く気化して体温が下がり、天然塩を舐めながら水を飲めば熱中症は避けられます。

ただ、クーラーに慣れている人が急に変更するのは、難しいうえに危険ですので、少しずつクーラーの冷却温度を緩めて慣れていき、室内で体操をすると汗をかくくらいが良いと思います。

汗腺を開くチャンスが増えると、だんだんと汗をかきやすくなって、少し動いただけでもすぐに汗ばみ、喉が渇くので水を飲みます。そうしたサイクルが多くなると、当然のことに代謝が高まることになります。

よく「寝汗は良くない」といわれますが、私が幼少のころ、昼間は汗をかかないのに就寝すると寝汗をかいて、夜中に何度も寝巻を着替えさせられました。

成長と共に、いつの間にか寝汗をかかなくなり、20代後半くらいから日中に汗をかくようになって、やはり健康度と関係しているようです。

近年の若い女性は制汗剤を使う方が増えましたが、総ての生理的な反応というのは、生命を護るために事情があって起こっていますので、薬剤で抑え込むのは良くありません。

今回のコロナ禍では、至る所で消毒量が大幅に増えていますので、早ければ来年あたりから呼吸器疾患が増えるのではないかと懸念しています。

そうした状況に陥らないためにも、夏は汗をたくさん出して、排毒の一助としたいものです。

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