玄米について- 5

自然医学, 食品, 食養生

<栄養素>

米も麦も、生命体の生理活動に不可欠な諸々の栄養素は、ほとんどが胚芽に集中しています。胚乳(白米)の部分は、生命活動のエネルギー源となるデンプン質がほとんどです。

胚芽には、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸、粗タンパク、炭水化物ほか様々な栄養素が含まれ、恐らく、まだ知られていない有効成分も存在すると考えられます。

米の胚芽がもっている無数の栄養成分のうち、明らかにされている中で特にビタミンB群が豊富です。

ビタミンB群とは水溶性のビタミンで、同様な働きや相互に関係しあって働く8種類のビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、ビオチン)の総称で、主として糖質、脂質、タンパク質の代謝に関わっています。

【ビタミンB群の中で特に多いもの】
・ビタミンB1:玄米は炭水化物でありながら、炭水化物を代謝するビタミンB1を備えており、糖代謝がうまくいかない糖尿病では理想的な食べ物です。
・ビタミンB6:貧血予防、動脈硬化や神経過敏症の予防も。
・ビタミンE:血液の循環を良くし、過酸化脂質の発生を防ぐ。性腺機能を強化する作用も。
・ナイアシン(ニコチン酸):糖質・脂質・蛋白質の代謝、インスリンの合成にも関わっています。
・葉酸:タンパク質の代謝に必要。
・パントテン酸:神経系、内分泌系の機能を正常化。

ミネラルでは、カルシウム、ナトリウム、リン、鉄のほか、亜鉛、クロム、マグネシウム、マンガンなどを含み、インスリンの合成や強化作用、血管・循環器系の正常化、体の恒常性維持、高血圧予防、抗酸化、種々の代謝活動の正常化などに重要です。

そもそもミネラルは、体内成分のわずか4%程度しかないにも拘らず、酵素の一部(補酵素)として働き、ミネラルが無ければ酵素も充分な働きが出来ず、体の恒常性(ホメオスタシス:分解・合成の平衡系)維持に不可欠です。

しかも、ミネラルは体内で合成できないため、食べ物から摂るしかありません。この「恒常性(ホメオスタシス)」こそが自然治癒力の要で、ミネラルの不足はもちろん、過剰でも支障を来しますので、サプリメントではなく自然な食べ物から摂るべき栄養素です。

そのほか、胚芽には不飽和脂肪酸のリノール酸やリノレン酸、オレイン酸も多く、血管壁のコレステロール沈着や動脈硬化の防止に役立ちます。

つまり一言でいうと、玄米は、必要なものを備えていて不要なものを含まない「バランス食」だということです。

病気治しでは、更に「丸ムギ、ハトムギ、アワ、ヒエ、小豆、黒豆、大豆(or オオムギ or ソバ)」などの雑穀を同時に炊き込めば完全食となり得ます。

ただし、副菜で味噌・醤油・納豆・漬物などの「発酵食品」、及び「天然塩」をシッカリ摂ることが重要で、それが出来ていないと「玄米菜食なのに病気がち」という落とし穴に陥ってしまいます。

 

※ 参考文献:自然医学ワンポイントシリーズ「健康補強食品」

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