玄米について- 6

自然医学, 食品, 食養生

<玄米食者に関する統計>

生命科学振興会理事長で、国立がんセンター研究所部長もされていた渡邊昌氏が、現在は玄米食を推奨され、様々な統計結果を出しておられます。

1966(昭和41)年、日本で癌が増え続ける状況を憂えた故・斎藤憲三代議士らが「癌の原因は、食物や環境の悪化にあるのではないか」と、自然医学の森下敬一博士を国会に招致して証言を求め、衆議院科学技術振興対策特別委員会で、森下博士は「癌の撲滅には食事を正す必要がある」と報告しました。

その折り、がん研究所長の吉田富三氏が一笑に付し、情報操作でその証言を国民に隠蔽させたことで、森下博士は生涯にわたり癌研と医師会に理不尽な想いをもっておられました。

それを想うと、癌研の実戦部隊であるがんセンター部長をされていた渡邊昌氏が、いまやベジタリアンでいらっしゃるとは時代の流れを感じます。

ちなみに吉田富三氏は、国会証言の7年後に肺癌で亡くなっておられます。吉田氏は立派な研究者でいらしたようですが、理解できない研究は世間から抹殺するというのは、果たして研究者としてあるべき姿なのでしょうか?

渡邊昌氏は、2016年からの途中経過として、日常的に玄米を食べ続けているマクロビほかの人たち1,200人と、一般の人たち5,500人の統計から、次のように報告されています。
【玄米】
・玄米食の人は白米食の人に較べ、便通が理想的。
・玄米食の人は白米食の人に較べ、1.54倍も「自分は健康だ」と思っている人が多い。
・玄米食の人は「去年より元気になった」と思う人が1.6倍も多く、元気でなくなったという人が少ない。
・意識して玄米に替えた人は、意識しない人の5倍以上だった。
・意識して玄米に替えた理由は、「より美味しい食事を求めた」という人が多かった。
(裏を返せば、玄米を美味しいと思った人が続けられる、ということだろう)
【玄米食者の副菜】
・圧倒的に多く摂る物:小豆、豆乳、蓮根、昆布、梅干し、カボチャ、ゴボウ
・圧倒的に食べない物:青魚、赤身魚、チーズ、牛乳、ヨーグルト、砂糖、卵、鶏肉、牛肉、豚肉
※ 誰に言われるわけでもなく、自然に副菜が振り分けられている。
(恐らく、玄米と味噌汁で身体が充分と感じ、余計なものは食べなくても平気と身体が選んでいるのだろう)
【玄米食者の特徴】
・白米食者より既往歴が少なく、服薬も少ない。
・白米食者は年齢と共にBMI(肥満度を表す指数)が高くなるが、玄米食者は適正に保たれている。
・肉類が少なく、野菜を多種類食べている。
・のんびりとした性格で、大ざっぱ、一番にならなくて良いという人が多い。

簡単にまとめると以上ですが、渡邊昌氏はがんセンター勤務のころ、体力の源だと思いステーキを1週間に5日は召し上がっていたそうです。病気をされてから玄米食に替え、それからはステーキを食べたいと思わなくなって、10年余りの間に2回ほど食べたかも知れない、とおっしゃっています。

私の場合も、大まかには上記の通りだと思いますが、私はせっかちで、「のんびりとした性格」というのなら、反応が遅く、すぐに反応できないために後になってジワジワと腹が立つことはよくあります。

「一番にならなくて良い」というのも確かにその通りですが、正確には、闘うべきは自分自身であって他者との競争には興味が無い、というのが正しいと思います。「大ざっぱ」は全くご指摘の通りです。

こうしてみると、本シリーズの初回に申し上げた、人間が食物を作るのではなく、「食物が人間を造る」という食物の真意の再認識に至り、玄米の話題は、ここでひとまず終了したいと思います。

 

※ 参考文献:第11回 マクロビオティック医学シンポジウム(小冊子)

Comment(1)

  1. REPLY
    pingback ステーキこもごも | 食養生すこやかの会 says

    […] 以前のブログで、生命科学振興会理事長の渡邊昌氏が、がんセンター勤務のころステーキを1週間に5日は召し上がり、病を得られたことを書きました。 […]

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