マスクについて

生活改善

今年ほど、マスクが取り沙汰された年は無かったのではないでしょうか。

私は寒冷地に住んでおりますので、冬は顔の防寒のためにマスクは必需品です。それ以外にも、排気ガスや紫外線よけに、真夏以外はマスクをすることが多くなりました。

冬になり、往復40分くらいの散歩をすると、上り坂ではマスクが息苦く感じますが、いつの間にか慣れてしまいます。

マスクをしなくても、標高の高い現在の土地に転入したころは、散歩の途中で疲れて、「なぜだろう」と思いながら一休みしていたのが、やがて全く無くなりました。

つまり、私の身体が高地の酸素濃度に順応したわけで、マスク着用での散歩についても同様だと思います。

このように私たちの体は、時間を掛ければ旺盛な適応能力を持っていて、総ての生物はそのようにして生き永らえてきました。

「時間」というのは生物にとって重要な要素で、遺伝子組み換え食物が有害なのは、品種改良のように時間を掛けて変化させたのではなく、「突然の人為的な変化」だからだと分子生物学者の福岡伸一博士はおっしゃっています。

8月中旬頃、私の通うスポーツクラブで、トレーニングルームだけでなくスタジオレッスンでもマスク着用が義務づけられました。

私が過去に、年1回ペースで2月頃に風邪をひいたときは、決まって朝の満員電車かスポーツクラブのスタジオ内でしたので、これは妥当な要求だと思います。

もとより、私はマスクにウイルス予防を期待しておりませんので、周りの方に呼気を撒き散らさなければ良いだろうと、通気性の良い速乾性の布マスクを購入し、自分の身体の変化を観察しました。

スタジプログラムは有酸素運動ですので、呼吸器に負荷を掛ければ心肺機能が向上するはずで、マスク着用をやめたときは運動中の呼吸が以前より楽になるだろうと期待しました。

結果は、初めの2週間ほどは「案外楽なものだ」と思ったのですが、3週目あたりから発汗量が増え(恐らく、マスク着用による体温上昇の解消)、4週目に至ってはマスクが大量の汗を吸い鼻に密着するようになりました。

そこで5週目は、マスクをやめてマウスシールドに替えたところ、予想どおり呼吸の楽なこと。

ただし、発汗量増加の現象はすぐには戻らないようで、運動量が増え始めると汗ビッショリという感じです。きっと、2週間もすると元に戻るのでしょう。

発汗は幼少時に決定されるといわれますが、自然医学では体の総ては可逆的だと考えています。一旦減ったら戻らないとか、生涯治らないとか・・、そんなことはありません。

事実、末期癌だけでなく、リウマチの患者さんが車椅子から松葉杖で歩けるようになったり、肺気腫で車椅子だった方が急な坂道を自分の足で登って通院できるまでになられたり、自然医学で目の当たりにして驚いたものです。

少し前に、「マスクは酸欠になって、細胞が徐々に死に、抵抗力も下がり・・・危険だからやめるように」とのSNSの記事を目にしました。

しかしながら、私たちの体は不都合が起こり始めると、あらゆる代償作用を総動員して生命維持を図り、それを利用して、アスリートの呼吸トレーニング用に、わざわざ負荷を掛けるためのマウスピースがあるほどです。

もし、本当に細胞が壊死に至るような状況なら、無意識にでもマスクを剥ぎ取ってしまうでしょう。

確かに、マスクをし過ぎるとは思います。空気の淀む場所でウイルス性の呼気を撒き散らすのが困るわけで、野外の開放空間でもマスクとかパーテーションとか言われると悲しくなります。

それでも、その人たちがマスクをすることで安心感があるのなら、抵抗力が上がるはずで、あえて反発することでもなく、ましてや「間違いだ」と糾弾することでもないと思うのです。

自称「医療関係者」の方が、周りの人たちを不安に陥れることは、マスコミが必要以上にコロナ禍を煽り立てることと何ら変わりはありません。

残念なことに、医学的知識があるという方のこうした言動よりも、作家で全く別分野の五木寛之氏のほうが、広い視野で「生命」というものを深く理解しておられるように思えてしまいます。

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