葉緑素について 2

自然医学

葉緑素というのは、どなたもご存じのとおり植物の緑の色素です。

葉緑素は、採り入れた太陽エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄えるという、とてつもない大掛かりな作業を軽やかな葉の中で行っています。

緑葉が太陽エネルギーを受け、炭酸ガスや窒素や水を材料に、炭水化物(糖やデンプン)や粗タンパクなどを生産して生命活動を行い、動物はその生産物を直接または間接的に食べることで生かされます。

植物の生産事業の主役が葉緑素で、すべての生物は葉緑素によって生かされているといっても過言ではありません。(化学合成を行うバクテリアや硝酸呼吸などの関係は割愛します)

大まかにいうと、すべての生き物は炭酸ガスと水の融合・発展の姿で、それらは葉緑素が太陽エネルギーを用いてつくることから始まり、生物が死を迎えると有機物が破壊され、再び炭酸ガスと水に解体していくというサイクルがのもとに私たちは存在しています。

1945年にノーベル賞を受賞したドイツの科学者、リヒャルト・ウィルシュテッターが葉緑素の構造を明らかにし、血液の色素であるヘモグロビンと同様であることを示しました。

葉緑素と赤血球の血色素は、どちらも宇宙から地球に降り注ぐ4つの原子(酸素、水素、窒素、炭素)を繋いだ環が結びついた型(ポルフィリン)をしており、この型は生物界に広く分布しています。

はるか昔、1つの生命体から様々な生物へと分化していく中で、地球に降り注ぐ4つの原子から生じたポルフィリンが、片や葉緑素となって植物界へ、片や血色素として動物界へと広がっていきました。

植物界の葉緑素は光を受けて作用する色素として、動物界の血色素は酸素を利用したエネルギー生産のために働いて、どちらも自身の生命を維持するために大きな役割を果たしています。

葉緑素の緑はポルフィリンの中心がMg(マグネシウム)で、血色素はそれがFe(鉄)に置き換わったものです。

この点が、緑の色素が人体内で赤の色素に変わるカナメであり、葉緑素はあらゆる生理作用の触媒となって新陳代謝を促進する働きがあると森下博士は述べています。

実際、貧血患者に葉緑素を与えると著しい効果が得られることも、葉緑素が血球の直接の素材となるだけではなく、その触媒作用によって造血機能が活性化されることによるといいます。

私が経験した葉緑素の解毒作用は、そのポルフィリンが色々な物質と結びつきやすいために、炎症を起こす物質を吸着して消炎させ、肝機能を強化して有毒物質の解体を進め、血液循環の促進および腎機能を高めて有毒物質の排除を促すことによります。さらに様々な触媒作用が絡み合って相乗的に働き、体の異常に対応した薬効を現すと考えられます。

葉緑素は造血作用、触媒作用、解毒作用、消炎作用、強心作用、抗アレルギー作用などのほか、血液の浄化作用もあり、血液の汚れから生ずる癌の治療に不可欠な「消癌食品」として位置付けられておりました。

※参考文献:自然医学ワンポイントシリーズ「健康補強食品」、森下敬一著「血球の起原」「ガンを食べ物で治す法」ほか

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