魚について

自然医学, 食品, 食養生

自然医学では、慢性病治療に玄米菜食を厳格に指導しますが、病状が改善し健康度が高まれば、その度合いによって魚食は可能になります。

「一物全体食」の意味と「食物連鎖による汚染」の問題で、サンマやウナギくらいまでがベストとしながらも、健康な私たちは切り身も食べます。

病気治しの時期でも、シラス、芝エビ程度までは許容しているのですが、患者さんで召し上がる方はいらっしゃいません。

理由は、動物性食品は体を酸化させることと、植物に較べて消化系統に負担が掛かりますので、患者さんは無農薬野菜で体を還元しながら生理機能を乱さずに、葉緑素ほか生命エネルギーを採り込んで自然治癒力を向上させていかれます。

15年以上前の船井メディアの特集ページで、森下博士が魚について言及された興味深い内容を、今回は紹介いたします。
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クリニックの患者さんの食生活を調査し、慢性病との関係を40年間にわたり検討して、食物の発癌危険度指数を出した。
緑黄色野菜を100に設定すると、牛・豚肉は468で、魚肉(特に小魚類)は100未満の89であった。肉類にも、造病性獣肉と治病性魚肉の2種類があることを忘れてはならない。

1977年代の研究で、グリーンランド・エスキモーの食事は高脂肪食であるにも拘らず、心臓疾患や発作が極めて低いことの原因が検討された。エスキモー人が摂るのは主に寒流に棲むサケ、タラ、サバなどであり、これらの魚油には「エイコサペンタエン酸(EPA)」が含まれていて、彼らの血管・心臓系を保護していることが判明した。

戦前・戦中の日本でも、「魚肉は人脳を養う頭脳食だ」とよく言われてきた。魚好きの人間は心臓発作が少なく、健脳のままで長生きすることが、一般通年として広く知られていたのである。
戦後、日本における欧米文化的滿汐(みちしお)の中で、食生活を切り換えてきたツケは大きい。

1989年、英国・脳栄養化学研究所のマイケル・クロフォード教授は著書「原動力」を発刊し、以下のように述べている。

「人類という新種が誕生するに当たり、大きな役割を果たしたのは、魚を中心とする水産資源の摂取である。この魚類主体の食物が、人類の遠い祖先の脳の発達に大いに貢献した。その証拠として、日本の子供は欧米の子供よりも知能指数が高い。それは、紛れもなく魚食の結果であろう」

もちろん、これは戦後の日本人には当てはまらず、近年は反面教師的現象を招いている。

クロフォード教授が指摘した知能増強物質とは、「他のいかなる油脂中にも存在せず、唯一、魚油のみに存在する『ドコサヘキサエン酸(DHA)』」である。

魚油は、悪玉コレステロールを減らし、同時に血液を凝固しにくくして、血管・心臓病の発症を予防する。
特に、このDHAには、頭脳の働き、とりわけ記憶学習能力を増強するという特異的な作用が認められるのである。

農研機構・食品総合研究所の鈴木平光主任研究員が解明された「魚油中のDHA含有量が多い魚」は、サケ、タラ、カツオ、イワシ、ホッケ、マグロ、イカ等であるという。
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※出典:雑誌「フナイ・メディア」の特集ページのコピーのみで、号数は不明です。

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