肉について

自然医学, 食品, 食養生

食養家は、獣肉、特に四つ足は食べません。

ですが「絶対」という頑なさは、かえって健康を損なうことを知っていますので、状況によっては感謝していただきます。

森下博士も、患者さん以外の一般の方々へは「絶対」ではなく、「趣味的に食べるのなら良いが、ベースにしてはいけません」とおっしゃっていました。

森下博士は医学生のころから、食べ物で血液の性状が変化することを検証し、その後の研究によって確立した自然医学理論に基づいた食事療法(自然医食)を指導して来られました。

ですから、他の代替医療とは出発点が異なるものの、同様な癌の食事療法はほかにもいくつかあります。

最も有名なのがドイツの「ゲルソン療法」で、日本では「マクロビオティック」「甲田療法」のほか「星野式ゲルソン療法」「済陽式食事療法」・・・などです。

いずれも、それぞれにやり方は違いますが、すべてに共通しているのは「四つ足を食べるな」です。

昔からの言い伝えで「遠いものから食べよ」とは、自分に近いものほど危険ともいえ、このことは近年急速に発展した分子生物学によって証明されています。

こうしたことをお話しすると、よく「じゃぁ鶏肉が良いのですね」と言われたりします。

しかし、ヒトの食性は穀物を含む植物類で、それよりも遺伝子情報がヒトに近くなるほど代謝を乱しますから、魚よりもヒトに近い獣肉のうち、鶏肉は「許せる範囲」なのであって、悪玉コレステロールなど固まりやすい脂であることに変わりはありません。

健康にとって獣肉は害であっても、好きな物は幸せのひとつですから、どうしても獣肉が食べたいのなら鶏肉まで、という意味です。

ところが本当に肉好きの人は、「鶏肉は肉じゃない」という方もいらっしゃいます。そうした方は、自宅では魚、外食では肉、という工夫も良いかも知れません。

食の好みは幼少期からの習慣ですから、病気や不調で意図的に変えたり、結婚などで新しい習慣に変わっていったりもします。

私の夫は実家が蕎麦屋で、毎日カツ丼を食べて育ったそうで、脂漏性湿疹という持病をもっています。これは食事が欧米化してから増えた病気です。

結婚した当時、私が魚料理しか作らないので、夕食後は「口直し」とか言って自分で肉野菜炒めを作って食べていました。

ところがいつの間にか「口直し」が無くなり、嬬恋に来て一緒に夫の料理を食べるようになったら、彼は私が食べないものは作らなくなりました。

結果として彼の体調は以前より良くなったので、「脂漏性湿疹も食事で治したら?」と言っても全くその気は無く、外食時はよくトンカツを食べています。

他人の考えは変えられませんので、そうした人の食については放任主義ですが、一般的な老化の進行を身近に見られて、極めて興味深い観察対象となっています。

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