添加物について

添加物, 自然医学, 食品

食品添加物については、森下博士が昭和44(1969)年の第61回国会で学術参考人として招喚され、添加物摂取後の血液の色、胎児への影響ほかを、十数年にわたる観察に基づき警告しています。

それによると、血液の血漿(水の部分)が、紅ショウガをたくさん食べた人は赤く、うずら豆を多く食べた人は緑、粉末ジュースを多飲した人は黄色になっているというものです。

いまから60年以上前、当時の高校生の血液性状が悪化しているのに気付いた森下博士は、「加工食品を摂らないように」と自然食運動を始められました。

昭和44年の国会は、いまから50年以上も前ですが、国の無為無策に危機感をもった森下博士は、「監督指導機関と、食品加工メーカーと、消費者との三者がよく考えていかなければならない」と忠告しています。

しかし、厚生省ばかりか当時の医事評論家も問題を軽視し、添加物は増え続け、食品だけでなく食器洗いや洗濯洗剤、シャンプーなど、強い化学物質が私たちの皮膚からも入っています。

それらの中には、発癌性や神経毒性をもつものも多く、癌やアレルギー、うつ病ほか精神・神経障害者が急速に増えていても、食品添加物や化学合成物を問題視する人は少ないようです。

2005年に、『食品の裏側 – みんな大好きな食品添加物』という本が出版され、ベストセラーになりました。

著者の阿部司氏は、それまで添加物を販売する側の人でしたが、ある日、自分の開発したミートボールが食卓に並び、子供たちに食べさせられないことに気付き、退職して本書を執筆されたそうです。

この本は、添加物の専門家が書かれただけあって、とても参考になります。

生クリームも牛乳も1滴も入っていないコーヒーミルク、くず肉を接着剤でつないだ挽き肉、早く大量に製造できる調味料など、それらの製造過程を知ることができます。

1種類の添加物については、それを投与した動物の半数が死ぬ量(LD50)から「安全量」を設定しても、1つの食品に複数の添加物があり、そうした食品やお菓子を何種類も食べれば摂取量は増えますし、化学物質の相互反応で体内で新たな毒性が発生しても判りません。

いまから約30年も前のデータでは、年間1人当たりの添加物の摂取量は、明らかな分だけでも平均6,9㎏(月刊『フードケミカル』’93年調査)で、その後も年々増えており、添加物を避けている人と全く気にしない人では大きな開きがあるでしょう。

添加物をいくら摂っても、癌もアレルギーも精神・神経障害も全く無いという人がいたとしても、人体は化学・合成物質を毒物と判断しますから、肝臓と腎臓がオーバーワークとなり、代謝が乱れ、自然治癒力が低下するのは間違いありません。

本来なら、消費者が買わなければ、売れないものは企業は作りませんから、市場原理で自然に商品が変わるはずなのですが、添加物のおかげで「安い」「簡単」「便利」「きれい」などが実現し、残念ながら健康よりもそちらを優先する人がまだまだ多いかも知れません。

参考文献:国際自然医学会「森下自然医学の歩み 第1輯」

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