牛乳について 1

生活改善, 食品, 食養生

6年ほど前に糖尿病のご相談を受けた方で、食生活を伺ったところ、改善すべき点の多い中でも突出していたのが牛乳でした。

牛乳が大好きで1日に2Lを飲まれるそうなので、まずは2Lのまま、牛乳を有機・無調整の豆乳に替えていただきました。

1ヶ月近く経ったころ、その方からお電話があり「血糖値が下がりました」と、嬉しそうに報告がありました。

薬はあまり飲んでおられなかったので、結果の速さは想定内でしたが、牛乳の、いったい何がいけなかったのでしょうか?

糖尿病というのは、一言でいうと「過食による代謝障害」です。

その過食も、玄米のようなヒトの食性に合ったバランス食品なら良いのですが、主に肉類や砂糖類の過食が常です。

牛乳というのは牛の乳で、蛋白質も脂肪もヒトの生理に及ぼす影響は牛肉と変わりません。
ですから、牛乳を多飲することは、以下の影響が考えられます。

・体を酸毒化して老化(代謝の衰え)を早める。
・牛の遺伝子情報をもつ蛋白質は、代謝障害やアレルギーの原因になる。
・牛乳の脂肪は血管を狭めたり固まりやすく、血液の流れを悪くして代謝障害を助長する、
・糖尿病ではミネラル不足に陥っている場合が多く、牛乳はカルシウム不足を招きやすい。
・ミネラルバランスの悪さは、さらに代謝障害を助長する。

ここで、「牛乳はカルシウムが多いのに、なぜカルシウム不足?」と思われる方も多いと思います。

現代栄養学のいう「食品分析による栄養成分量」と、実際に「体内で機能する栄養の有効量」とは全く違います。
耳慣れないかも知れませんが、牛乳のカルシウムについては以下の状況があります。

・牛乳のカルシウムは殆どが乳糖と結合して存在し、乳糖を分解しなければカルシウムを取り出せない。
・日本人の殆どが乳糖分解酵素をもたず、乳糖を分解できない。
・カルシウムを吸収するにはビタミンDが必要だが、牛乳にはビタミンDが含まれていない。
・牛乳を飲んで腸管から大量に吸収されたカルシウムイオン(Ca++)は、血液中のカルシウム濃度を高め、体は恒常性を保つために体内のカルシウム排出が盛んになる。

こうした理由によって、シラスや煮干しのカルシウムのほうが遥かに有効率が高いとされ、以前は文献で目にすることもあったのですが、最近は真逆の論文などもあって驚きます。

また、市販の牛乳と牧場で搾りたての生乳とでは、有精卵と無精卵が化学分析値は同じでも生体に与える影響は全く違うように、牛乳も似て非なるものです、

それについては、次回に書いてみたいと思います。

※参考文献:正食協会発行「正食」No.482号

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