蛋白質について 2

自然医学

血液中の血漿蛋白量が異常に多い、高蛋白性の貧血とはどういうことでしょうか。

貧血というのは、血液量が不足した状態ではなく、血液中の赤血球やヘモグロビン(血色素)が不足した状態をいいます。

これが「血が薄い(貧しい)」ということで、肺でとり入れた酸素を全身の細胞へ運び、細胞で発生した炭酸ガスを肺から体外に出すという最も重要な働きがスムーズに行われなくなります。

こうした状態では新陳代謝が不完全になり、心臓や消化器の機能障害、早流産や不妊、発育不良ほか色々な機能障害の原因となります。

森下博士の研究では、血漿蛋白過剰の貧血は、肉・牛乳・卵を大幅に制限し、大いに運動させると好転するとしています。

血漿蛋白が多いのに赤血球数が不足しているのは、蛋白質の摂り過ぎと、それを赤血球につくりかえるときに必要なビタミンやミネラル、酵素などの不足が原因で、肉食過剰の上に白米や白砂糖の摂り過ぎによっています。

さらに進むと造血機能に障害を来し、赤血球増加症(多血症)をひき起こして血液性状の悪化や血流障害を招き、頭痛、めまい、耳鳴りほか、血栓症などで重大な合併症に繋がります。

逆に、虚弱体質や慢性疾患などで低蛋白血症の人は、いわゆる「肉・魚で栄養を摂れ」というのではなく、植物性の自然食を中心とした食事療法によって正常化します。

私自身の経験でも、永年にわたり血漿蛋白質は正常値の下限前後ですが、赤血球数やヘモグロビンは普通で、貧血になったことは一度もありません。

自然医学の患者さんも、最初は多血症ぎみの方でも自然医食を実践して慢性病が落ち着いてくると、必ず血漿蛋白質は正常値の下限スレスレかやや下回るほどで、赤血球数は正常値かやや下回りますがヘモグロビンは正常です。
(ちなみに、どなたも尿酸値は2~3mg/dLで、驚いた記憶があります)

森下博士は、よく「質の悪い赤血球が淀んでいるより、生理的活性の高い赤血球が必要量あれば良い」とおっしゃっていました。

赤血球を位相差顕微鏡を使ってライヴで観察すると、赤血球の形や張り、流れやすさなどが分かります。

ただし、テクニックによって意図的に悪い状態を撮影することも可能ですので、詐欺まがいのチラシを目にしたことがあり、技術の高い信用できる医療機関での検査が必要です。

上記の造血作用や血液浄化作用については、本ブログ「葉緑素について 2」で記した内容も大きく関係していますが、「蛋白質」は自然医学の中で極めて重要なテーマで、次回からその内容について出来るだけ簡潔に書いてみたいと思っています。

※参考文献:自然医学ワンポイントシリーズ「健康の原理」、森下敬一著「肉食亡国論」

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