疲れにくい食事 3

生活改善, 自然医学

前回は、究極の「疲れにくい食事」にアプローチいたしました。

しかし、日本はいまや飽食の時代にあって、「食を改善したくても難しい」という方も多くいらっしゃると思います。

今回は、そうした方もなるべく取り組みやすい基準を、具体的に述べてみたいと思います。

最も参考になるのが、以前のブログ「アスリートと自然食」でご紹介した内容です。

西武ライオンズ元監督の広岡達郎氏が、選手たちに怪我や故障が多いことを悩み、森下博士の指導のもと自然食を採り入れたというものです。

それまで肉食信仰ともいえる野球選手たちが、自然食と称して取り組んだ改善食は次のようなものです。
1、肉は、それまでの1/3
2、その分は大豆タンパク質で補う
3、魚は多い
4、主食は玄米
5、野菜が多い
6、化学調味料、精製塩、白砂糖を排除

6 の「白砂糖を排除」は、恐らく純正の黒砂糖を使用しただろうと思います。よく、きび糖や三温糖、てんさい糖なら良いと思われる方がありますが、砂糖類でかろうじて許せるのは純正の黒砂糖のみで、できればメープルシュガーや上質の蜂蜜で工夫するのが望ましく、甘味料は何も使わないのがベストです。

上記のメニューは、抗老・抗病を誇る「自然医食」から見ると、りっぱに悪食の部類のようにも思えます。

それでも実際は、選手たちの体質改善が進み、怪我や故障が減ってオフ時の厳しいトレーニングにも耐えられるようになって成果を上げたのですから、実行しやすい体質改善食といえます。

1~6の中で、最も重要なポイントは1と4、次が5と6で、こんなにユルい食の改善でも如実に効果が表れたというのは、とても参考になります。

野球選手ほど体力をつかわない普通の生活者なら、「玄米御飯、味噌汁、漬物、魚1人前、野菜・海藻類」といった一般的な和食に移行するのは、それほど難しくないのではないでしょうか。

もちろんこれは、体質のベースをつくる日常食であって、旅行やパーティーでたまに脱線したとしても、体質づくりができていれば気にすることはありません。

そして体力を消耗する日が続くときは、魚をシラスや小エビ、貝類などに替え、ここぞという時にだけ動物性をカットするという流れを身につければ、人生のかなり終盤まで快適に活動できるのではないかと思っています。

Post a comment