具だくさん味噌汁

生活改善, 食養生

癌をはじめとする慢性病の患者さんが自然医食療法をされるとき、「玄米雑穀ご飯0.5合+味噌汁+梅干し・漬物」を基本食とし、副菜は根菜類などをご飯を越えない量で添え、昼・夜の2回召し上がっていただきます。

もちろん出来合いのものではなく、手づくりでなくてはなりませんが、それが面倒だと感じれば長続きが難しくなります。

そこで、「副菜を兼ねた、具だくさんの味噌汁なら簡単です」と申し上げていました。

味噌汁の具材を季節で替えれば変化がありますし、有機味噌も色々な種類を楽しめます。

新聞で、土井善晴氏の書籍紹介「一汁一菜でよいと至るまで」を見たとき、ご飯を玄米雑穀にして、水・調味料・食材を良いものにすれば治療食になると思いました。

土井氏が、なぜそのような考えに到達されたのか、興味のあるところです。

主婦の方たちが主菜、副菜と揃えなければならないと思うのは現代栄養学の影響であって、日本の食文化は一汁一菜から成るとおっしゃいます。

私も子育てのころ、主菜・副菜の献立を毎日考えるのはけっこう大変だと思いましたが、元気な小学生は「今日のおかずは何?」と訊きますので、一汁一菜というのは考えたことがありませんでした。

最近は、冷凍食品がとてもよく売れているそうです。

恐らく、忙しい兼業主婦の方たちが、、一汁三菜にするために利用されるのではないかと思います。

冷凍食品で添加物の無いものは殆んどありませんし、「レンジでチン」したものを毎日食べるとしたら、ご家族の心身の健康や子供たちの将来にとって、少なからぬ不安を禁じ得ません。

それよりも、具だくさんのお味噌汁を大きめのオシャレな器に入れれば立派な一品に見えますし、ごま油など少したらしてみても目先が変わって良いかも知れません。

そして土井氏も述べておられるように、余裕があれば魚を焼けば良いわけで、私の経験では家庭のガス台のグリルでサンマを焼くのは15分程度ですから、その間にお味噌汁が作れます。

グリルの焼き網の上にアルミホイルを敷いて魚を載せれば、後片付けの手間もぐっと減り負担になりません。

料理というのは、人間社会で最後に残された「人の手を通す作業」といわれています。

そこには見えないエネルギーや癒しがあって、癌の末期の方たちには、その方の健康を願う愛情深いご家族が握ったお握りを召し上がるようにお勧めしておりました。

現代は、過食と悪食(あくじき)が病気の大半を招いているわけですが、土井氏のいわれるとおり手間を掛けなくても、四季折々の食材で、私たちの手を通して家族が自然を味わえることが、心身共に豊かな生活なのだろうと思います。

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