自然医学的見解

病気, 自然医学

自然医学に基づく食事をしていると、赤血球数は少なめですがヘモグロビン(血色素)濃度は12g/dLはあって、質の良い血液が無駄のない数で機能すると考えており、実際これまではそうでした。

ところが私の初診時の血液検査ではヘモグロビンが10.1g/dLで、医療機関ではまだ治療の対象にならないものの、私にとっては立派な貧血だと思いました。

そこで思い当ったのは、コロナ禍で営業自粛の際、余った魚介類を長期にわたり多食してしまったことです。

たまのことなら何を食べても全く問題ないのですが、たとえ魚介類でも長期に動物性を多食すると、体の酸化と共に腸を荒らしてしまいます。

自然医学は「腸造血説」を基本に理論が成り立っていますので、腸が荒れると栄養の吸収が悪いだけでなく、良い血液を造れなくなり、私の病は以下の経過をたどって発症したと考えられます。

1、動物性の多食による小腸の荒れ ⇒ 栄養吸収不良、造血機能低下、体の酸化。

2、貧血 ⇒ 神経過敏になりストレスに弱くなる。

3、低血圧と頻脈 ⇒ 強度のストレスで発症するも、ストレスは原因というより引き金であろう。

4、心不全 ⇒ 頻脈が続いたために心機能が低下し、体内に水分が溜まってむくみが出る。

5、呼吸困難 ⇒ 肺にも水が溜まり呼吸が苦しくなる

実は、動物性過多の食事を続けて数ヶ月後、足のふくらはぎから始まって、胴、背中と湿疹が出るようになりました。

皮膚は腸内壁と通じていますので、「腸が荒れているのかな」とか「何か排毒しているな」とは思っていましたが、低血圧&頻脈を発症したころから、湿疹が新しいものから順に消えていきました。恐らく、皮膚から時間を掛けて排毒するのをやめて血管内の酸毒に合流したのでしょう。

医療センターの初診時に、ヘモグロビン濃度について「私のとっては立派な貧血です。動物性過多の食事で腸を荒らした自覚があります」と申し上げたところ、「腸が荒れて栄養の吸収が悪いだけでは貧血にならない。造血機能に問題があるのではないか」と言われ、私が「肝臓ですか?」と水を向けてみたら「いいえ、血液は色々なところで造られています」とおっしゃいました。

これは私にとっては大変な驚きで、昔の医学教育は「血液は骨髄で造られる」が定説で、根拠もなく憶えさせられたものですが、どうやら現在はそうではなく、わずかながら腸造血説に近づいてきたように思いました。

その後もちろん、造血関連の検査をされたように思いますが、問題は何も見つからなかったようでした。

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