病には、必ずメッセージがあります。
それは生活上の誤りの指摘であり、そのメッセージを読み取って改善しなければ、また同じことが起こります。
私の場合、腸の荒れが最初の問題ではありますが、病を発症したのは強度のストレスでした。
引き金となった強いストレスと、それまでに溜め込んだかもしれないストレスの原因を分析し、根本的な問題を突き止めなければなりません。
永年にわたり健康をテーマに仕事をし、20年余り前に「精神が総てを支配する」と結論づけたにも拘らず、ストレスを抱えてしまったのは不注意としか言いようがありません。
食養生のおかげで病巣はどこにも無いのに、自律神経が乱れ回復に時間が掛かっています。
自律神経のバランスを整えるのは運動が最も手っ取り早く、更に食物の咀嚼が有効です。
その両者を人一倍行っていたはずですが、心の乱れのもとには全く役に立たないようです。
生活の中に座禅や瞑想をとり入れておけば少しは違ったと思うのですが、常に考え事をしてしまう私には試してみても難しく、あきらめた経緯があります。
いまとなっては、自律神経を乱す問題点を明確にし、それを回避する生活に切り替えることが、せっかくのメッセージを無駄にせず自分の健康を護っていく方法なのだろうと思います。
ちなみに、入院時に薬の副作用でひどい脱水症状を起こしてから、自宅から梅干入り玄米お握りと必要な副菜(海藻と発酵食品)を運んでもらい、退院後は葉緑素の摂取と食事療法で貧血は改善しつつあります。
今回の病による学びは大きく、
・近年の医療機関を垣間見ることができたこと
・心不全という病を身をもって観察できたこと
・食養生は体に病巣をつくらないと確認できたこと
・動物性の過食は長期化してはならないこと
・精神の安定が何よりも重要なこと
などを、今更ながら改めて気づかせてもらいました。